DVDFlickへのWMV・ASF入力の音ズレに関して
DVD Flickにwmv/asfファイルを投入すると、出来上がったDVDでは音ズレするという報告が数多くあるようだ。これの修正方法のメモ。ただし、予測でしかない。
Avisynth経由でDVD Flickに動画を読み込ませると、例えDVD Flickが直接サポートしていない動画・音声の形式でも、DirectShowを使用してWindows Media Playerで再生できる動画・音声なら何でも読み込める(もちろんDRM付きの物はダメ)ようになる。DVD Flickを使う上では欠かせないテクニックだ。実例を挙げると、テストの結果、Windows Media Audio Professional v9(2Ch, 44.1kHz, 24bit)の音声も読み込めた。
修正方法
Avisynth + DirectShowSourceプラグイン経由で入力する。以上。
具体的に言えば、まずはAvisynthのSourceForgeのページでAvisynthを取得・インストールし、avsスクリプトを書いてDVD Flickに投入する。avsスクリプトを書くのが面倒な方は下記のツールで作るといい。
makeavs0.0.0.0.7z 4.01kiB (18406) (2009/01/21)
makeavs-ds.wsfに動画ファイルをドロップすると小さなavsファイルが作成されるので、このavsファイルをDVD Flickに投入すればOKだ。
実は、DVD Flickに含まれているffmpegでwmvが音ズレするというのは、DVD Flick以外(携帯動画変換君など)でも結構メジャーな話だ。そして、それらの解決方法としてAvisynthが紹介されるのも定番だ。
ただし、ここでavs経由で修正可能と言っているのは予測でしかない。猫科研究所では音ズレするという問題自体を確認できていない。何の保証も無いことに注意。
中身の話
(ここから先は内部の話なので知的好奇心を満たす意味しかありません。一般のユーザが読む必要はありません。)
AvisynthはDirectShowSourceというプラグインを標準で持っており、これはWindowsのDirectShowを使用してwmv(とwma)をデコードする。このとき使われるスプリッタ・デコーダはMicrosoft/Windows純正のものなので、Windows Media Playerで再生した場合と全く同一の映像・音声が得られる。つまり、デコード結果の映像と音声がずれることもないはずだ。
…と言いつつ、それでもずれる場合はあるらしい。一応、DVD Flick以外のffmpegでは、avsでDirectShowSourceにconvertfps等のオプションを追加すればずれないという話もある。が、どうしても駄目なケースはある模様。ここまで来るともう原因は不明だ…。一応、上記のmakeavsで作成するavsはconvertfpsを付けてある。
…た・だ・し、これらは全て予測でしかない。猫科研究所では問題の音ズレが発生するようなwmaファイルが無く、実際の動作は一切検証できていない。解説も的はずれかも知れないので注意。
追加情報
Avisynth経由でDirectShowSource入力を行ってもずれる場合に関して、以下の方法で修正できるとの情報を頂きました。
- AviUtlかVirtualDubでいっぺんcfr なaviに変換する(音声はPCMにする)。
- DSMux(GDSMux)でmkvにしてから DirectShowSourceで読み込む。
情報提供者に確認してないのでお名前は一応伏せておきます(いずれにせよハンドルネームですが)。
最終更新時間:2009年02月18日 05時59分45秒