FirefoxPortable3の注意事項

FirefoxPortable3の注意事項

特に大きな問題ではないのだけれど、Firefox3のPortable Edition（日本語版）はいくつか注意点があるのでその解説。

 Firefox Portableのインストール

Firefox3のPortable Editionは初回インストール時に日本語を含むパスにインストールすると、ウィンドウがいくつも開いてしまうバグがあるらしい。これはFirefox Portableが使用しているインストーラに起因するものでFirefox Portable自体の問題ではないのだけれど。

一度半角英数字のみのパスにインストールしてから起動・終了し、それから場所を移動すれば問題ないとのこと。

ポータブルなんだからインストーラじゃなくzipで提供すればいいのでは、と思う。

 Firefox Portableのセッションストア

Firefox3.0.0.0のPortable Editionの日本語版で初回起動時に表示されるセッションストア設定画面の日本語は猫Ｐが訳したものだったりする…と書いていたら、なぜかセッションストアで検索してくる人がたくさんいる模様。この場を借りてお詫びします、わかりにくい表記ですみません。

わかりにくいのを補填するように、ここに説明を書いてみます。FirefoxPortableの日本語版インストール時に以下のように聞かれます。

セットアップタイプ - セットアップオプションの選択

Firefoxのセッションストア機能はブラウジング中のウィンドウやタブ、フォーム中のテキストなどを保存可能にしますが、低速デバイスでは性能上の問題を起こす可能性があります。

(X) セッションストアを有効にする（標準）

- ハードディスクや高速なフラッシュメモリデバイスにおすすめ

( ) セッションストアを無効にする

- 低速なフラッシュメモリデバイスにおすすめ

この設定は後から変更可能です。Mozilla Firefox Portable EditionのサポートWebページにその方法の記載があります。

これは、FirefoxPortableをどこにインストールして使うかで決めてください。本当にポータブルに使用したくて、あまり転送速度の速くないUSBメモリ等にインストールしている場合、セッションストアは無効にすべきです。有効にすると使用中の動作が重くなります。

セッションストアとは、Firefoxを使用中にウィンドウのサイズや位置、タブ、フォームに入力されたものなどをFirefoxがいちいち記憶＝ストアし、次回起動時に使用できるようにする機能です。つまり、FirefoxPortableが置かれているUSBメモリなどに、頻繁に書き込みを行います。そのUSBメモリ等が遅ければ遅いほど、FirefoxPortableの動作がもっさりしてしまうわけです。

もし、最初に有効にしてしまったけど無効にしたい場合、PortableApps.comのFirefoxのFAQにその方法が書いてあります。これもわかりにくいところに書いてあるなぁ。しかもセッションストアじゃなくてセッションレストアって書いてあるし。どっちだよ。

1. In Firefox's address bar, type in about:config and then hit enter
2. Right-click on any entry and select New - Boolean
3. For the name, enter browser.sessionstore.enabled and click OK
4. Select false and then click OK

適当に和訳します。

1. Firefoxのアドレスバーにabout:configと書いてEnterを押す。（訳注：警告が出るだろうけど、わかってますよってことで継続していい）
2. 一覧のどこでもよいので右クリックし、新規作成→Boolean（真偽値）を選ぶ。
3. 名前欄にはbrowser.sessionstore.enabledと書いてOKをクリック。
4. falseを選択してOKをクリック。

というわけです。ちなみに、セッションストア自体はFirefox2の時代から付いていた機能です。FirefoxPortable3では最初に選択できるようになったというだけのことです。また、セッションストアという用語自体はMDCの和訳にそう載っているので準正式名称として使っています。日本語訳にあたって「セッションの保存」みたいなほうがわかり良いんじゃないかって話はありました。