NTFSのアクセス日時を無効化
筆者はもう幾分旧型の薄型サブノートPCをメインに利用している。薄型サブノートとはいえ、キーボードは慣れ次第であるし、動画やゲームでも扱わない限り処理性能に困ることはほとんど無い。しかし、一点だけ不満がある。それはHDDのアクセスの遅さだ。
薄型サブノートPCのHDDとしては、1.8インチ型と2.5インチ型のものがよく利用される。筆者のPCは2スピンドルで、12cm光学メディアドライブも内蔵なので、当然のように1.8インチタイプだ。HDDは一般に、外周から利用されるようになっている。外周の方が線速度(LV)が速くなり、同密度で記録するならば外周の方が転送速度が速くなるからだ。つまり、仮に回転速度(rpm)と記録密度が同じ値だったとしても、HDDの先頭(低アドレス)部分において、1.8インチ型は2.5インチ型比で72%、3.5インチ型比では51.4%の速度しか出ないことになる。加えて1.8インチ型HDDは回転数も低いので、3.5インチ型比では20%を切ることもある。
これでは遅くて当然だ。現在のノートPCではSSDを利用するなど、金をかければかなり改善する傾向にはあるが、今更このPCに大金をかけたくはないし、筆者の判断では、1.8インチタイプのSSDはまだ"こなれて"いない。
これを改善するためにはなるべくディスクに無駄なアクセスはさせたくない。そこで思いつくのがNTFSのアクセス時刻記録。アクセス時刻を使用することは殆どないのに、ただ読み取る(Read)だけで書き込み(Write)アクセスが発生していることになる。
前置きが長くなったが、これを無効にするレジストリ設定のメモ。
Windows Registry Editor Version 5.00 [HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\FileSystem] "NtfsDisableLastAccessUpdate"=dword:00000001
NtfsDisableLastAccessUpdate.reg 310.00B (1430)
おまけ(SSDの寿命を長持ちさせる)
ついでなので、SSDの寿命を長持ちさせる環境設定について記載しておこう。SSDは要はUSBメモリやCompactFlash, SDカード等と同様のフラッシュメモリだ。一般にフラッシュメモリは書き込み回数により寿命があり、製品によって1万回とか10万回とかの保証回数が決まっている。
上記ではアクセス速度向上のためにアクセス日時の記録を無効にしたが、SSDの場合には寿命を延ばす効果もあることになる。
同様に以下のような設定が、SSDの寿命を延ばすことに繋がりそうだ。
- インデックスサービスを無効にする。
- コンピュータの管理→サービスからWindowsSerchを無効にすればよい。
- 仮想メモリ(スワップファイル)を無効にする。
- ただし十分なメモリを積んでいる必要がある。
- デフラグを行わない。
- 特にVistaでは勝手に実行されるのでスケジュール実行を無効にすべき。
- システムの復元を無効にする。
- 少々危険だがシステムのプロパティ→システム保護で設定可能。
- 各アプリケーションでログを吐くものはログを止める。
- 全てのアプリを確認するのは面倒だけど、気づいたらってことで。
最終更新時間:2009年06月30日 04時13分46秒